いよいよ夏が本格的にやってきましたね。昨年と比べると涼しい日も多く,徐々に暑くなってきたような感じですが,やはり夏は暑いですね。熱中症のニュースも見かけるようになってきましたので,ご無理なくご自愛くださいませ。
さて,今日の投稿では,前期が終わりが近づき,これまでの授業の振り返りとして,初めての高専での1年生の授業をまとめておこうと思います。
高専1年目の授業(1年生編)
授業の概要
まずは,授業形式の概要について簡単に紹介しようと思います。
現在担当しているクラスは1年生5クラスと4年生2クラスです。高専は5年制ですので,1年生は高校1年生,4年生は大学1年生と考えてもらえればと思います。各クラスは40名前後,そして,高等専門学校なのでそれぞれの専門を学んでいく理系の学校です。テキストについては,1年生は高校1年生と同じように検定教科書を用いています。
これまでの教員経験で高校1年生相当であれば基本的には大きな問題はなく授業を行うことができますが,ここで今までと大きく異なる点がありました。それは1コマが90分であることです。他の高専のことはあまり知りませんが,高専では大学と同じように1回の授業が基本的には90分で行われます。また,授業も半期で15回なので,今までの授業方法からは色々と変えていく必要がありました。
授業の流れ
授業としては,冒頭は単語テストから始まりますが,メインとなる教科書部分は音声中心です。
まずは,教科書の内容に入る前に,簡単な英語でのやり取りを行います。やり取りの際のトピックとしては教科書にできる限り関連したものを選ぶようにし,教科書がポテトチップスの誕生に関する内容のときは,What snack do you like?を全体に問いかけ,何人かに簡単に聞き,その後”I like たけのこの里 because I like its texture, 食感.”と言い,”Which do you support, たけのこの里 or きのこの里?”とさらに問いかけると,学生たちの間で議論が始まりました。また,アイスクリームのコーンの誕生の内容の際には,”What food do you want to eat in summer?”で始めると,学生たちがスイカやそうめんなどを言ってくれ,アイスクリームを出し,”Imagine you are in an ice cream stand. When you order your ice cream, which do you choose, cup or cone?”と問いかけ,カップ派とコーン派のそれぞれの主張を聞きました。
簡単なやり取りの流れを示し,ところどころを自分の意見を入れ,ペアで話させました。その後は,何人かの学生を指名し,同じように質問を聞き,さらにその内容に関して追加の質問をしました。

そして,教科書です。ただ,もちろん開本から始めるのではなく,先ほどの会話の流れから関連して,教科書につながる追加の質問を与えます。ポテトチップスの内容の場合は,フライドポテトをさらに紹介し,”Which was born earlier, potato chips or French fry?”とまずは投げかけ,学生たちに意見を聞きます。そして,教科書音声を流し,答えを確認させます。そして,次に,potato chipsが生まれた経緯について,再度本文を流し,聞き取ってもらいます。もちろん高校の教科書の英文なので,新出語彙も含まれ,読み物として書かれているので,学生たちには聞き取れた内容から想像してごらんとは言っているものの,リスニングで理解するにはなかなか難しいです。そのために,ペアでの内容の確認の後,”Where and where is this story?”や”Why did the customer return the dishes many times?”,”What was the chef’s feeling?”,”How did the chef make French fry?”のように,少しずつ内容についての質問を投げかけては音声を聞き,投げかけては音声を聞き,段階的に内容理解を進めていきます。
そのパートの主となる内容を確認できると,教科書を開かせ,自分で内容を再度確認させます。ただ,大筋の内容は理解できているものの,細かい部分については,未習の単語などで難しい部分もありますが,ここでは自分の理解でいいからまずはそのパートを読み切るようにと指示しています。その後,文の区切りごとに左右で日英が対象になっている音読シートを配り,自分の理解が合っているかを確認させます。
最後に,そのパートの仕上げとして,音読に移ります。先ほど配った日英対象のシートの区切りごとにまずは読みます。学生たちには,リスニング力強化のために,日々「言える音は聞ける音」と言い,リスニングがイマイチだった場合は音読をしようと言っています。そのため,まずは単語ごとの発音の確認を一緒に読みます。そして,2回目では少し早く読み,単語同士のつながりなどで音が変わる部分についてはその都度触れます。そして,練習量を確保するために,今度はペアで区切りごとに英語を読み,終わったらスタートを変えて読ませます。時間に余裕があるときにはシャドーイングを行いながら再度自分の認識がイマイチなところを確認させて,音読を行います。そのあとは,次のパートに関連した質問を投げかけ,同じような流れで進め,1授業で2パートを終えます。
今後の改善点
現在の進度では1回の授業で2パート進む必要があり,また単語テストもあるので,90分の中で会話をさせ,リスニングにトライさせ,内容理解を促し,僅かながらの定着を図ることを何とか入れ込もうとしています。もし可能であれば関連した動画や資料などを色々と紹介したいのは山々なのですが,片方のパートに時間をかけすぎてしまうと,もう片方のパートにあまり時間がかけることができず,うまく時間をもう少し節約できないかと考えています。また,これまでの中高の授業と異なり,練習や応用などで定着を図る時間を設けることもできず,まずは少しでもその授業の中でできないかと考えているところです。そして,学習した内容をもとにしたコミュニケーション活動についても取り組ませたいところですが,授業時間を何回かで行うのではなく,1回の授業でアウトプットまで持っていくような流れで計画しなければと考えています。まだまだ課題が山積なので,これらを夏休みの宿題として自分に課そうと思います。
まとめ
今回は前期も終わりが近づき,前期での授業について1年生に焦点を当ててまとめました。まだまだ発展途上で,ツッコミどころも多いかと思いますが,少しずつ改善を図りながら授業を頑張っていきたいと思います。
次回は,4年生の授業について紹介したいと思います。
皆さんの実践や研究の少しでも役に立てば幸いです。Tomorrow is another day.
Last Updated on 2026年7月16日


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