「奈良教育大学英語教育研究会2023年2月の会」に参加して

研究会・セミナー

先日、「奈良教育大学英語教育研究会2023年2月の会」に参加してきました。今回はそこで紹介された実践や研究と、研究会に参加して思ったことを書こうと思います。

この研究会は奈良教育大学の佐藤臨太郎先生と卒業生を中心に運営されている研究会であり、他の研究会にあまり見られない点として全て英語で運営・進行が行われています。

奈良教育大学英語教育研究会
January 21st, 2023 Rintaro Sato (Nara University of Education) Nara University of Education ELT Study Group -January 202...

今回は2つの発表がありました。1つ目の萩原亘祐先生(橿原市立大成中学校)の”In-class activities that prepare EFL junior high school students for presentation and interaction”では、公立学校の中学生の英語に対しての気持ちや意欲を高めるために、プレゼンテーションとそこに生徒同士のインタラクションを取り入れた実践でした。その発表ややりとりに向けて、質問づくりをさせるためにそれまでの授業で5W1Hでの質問作りの練習や、発表に向けて自分の思いついた英語を辞書などを使ってそのまま英語にするのではなくparaphraseする練習を取り入れるなど、普段の授業の中での工夫は素晴らしいものでした。特にparaphraseについては、ICTが普及する中で生徒たちが電子辞書や自動翻訳を利用すると、使ったこともない難しい単語を使ったり、それが完璧な答えのように考えたり、話す相手に伝えるための工夫ができていない状況がよくあり、今の状況だからこそ一層重要な役割をすると思います。私自身も機械翻訳を利用はしていいと言っているだけで、parapharaseできるようになるための練習を与えることができていないので、次年度には取り入れたいと思いました。

2番目の奈良教育大学の前田康二先生と葛城市立新庄小学校の角谷尚希先生の”Learners’ Reactions to the Types of Oral Corrective Feedback in Japanese Elementary School English Class”では、まずBlendid learningによる児童たちのコミュニケーションへの意欲・関心を取り組みが紹介されました。実践者の角谷先生は小学校の現場でICTを利用したBlendid learningにより生徒に英語の様々な表現に触れる工夫を行っていました。ビデオでは児童は本当に熱心に英語でのコミュニケーションに取り組んでいるように見え、この理由はICTの取り入れで終始せず、何より児童と角谷先生や他の先生による英語でのやりとりがあることではないかと思いました。その後の前田先生の話では、口頭でのフィードバックの紹介やそれを小学校での現場で先生方が実践することでの研究が紹介されました。ただ、発表の中ではフィードバックによって児童や学習者にインプットを与えることができるという話でしたが、個人的には初学者の段階でフィードバックにどれだけ気づくことができるのかは少し疑問が残ります。ここのところは個人のワーキングメモリも関わってくるのではないかと思いますが、これについては個人的に今後研究できればと思います。

今回は中学校と小学校での実践の発表でしたが、発表自体が素晴らしかったのはもちろん、やはりそれらを英語でやりとりできるということがこの研究会のいいところだと思います。普段の生活で英語に触れることも意識しないと難しい環境で、実践や研究について学んで議論しながら、自分自身の英語の練習をすることもできるというこの研究会は英語教師にとって貴重な機会と思います。やはり英語教師として自分の英語で勝負していきたいですし、何よりやはり普段の授業で生徒たちに英語を話すことを求めている以上、研究会やセミナーなどの公式な場でこそ英語教師として英語をもっと使うべきではないでしょうか。英語教師として普段の生活で英語を使うことでの話を紹介できればほとんど教室でしか英語を使わない学習者にとって少しでも自分自身が英語を使っている姿を想像できるではないでしょうか(私自身はいいところよりはむしろ失敗談ばかりですが…)。これからもまずは自分の英語力を身につけていこうと思います。

皆さんの実践や研究の少しでも役に立てば幸いです。Tomorrow is another day.

Last Updated on 2023年2月26日

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