PPP授業の改善と座談会〜鈴木祐一先生を迎えて〜

その他

2月に入り、2024年が始まりもう1ヶ月が経ってしまいましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

私は節分に豪華な恵方巻きを贈ってもらい、イワシの代わりに鮭と共に美味しく頂き、今年1年がこれからさらに良くなるように祈りました。

さて、先週は、授業見学として、神奈川大学の鈴木祐一先生にお越し頂き、授業見学と座談会を開かせて頂きました。今回はその内容をまとめることができればと思います。

鈴木祐一先生については此方のブログを是非ご覧ください。

Yuichi Suzuki’s Website (鈴木祐一 神奈川大学)
UpdatesAbout me鈴木祐一(神奈川大学 国際日本学部 国際文化交流学科 准教授)第二言語習得、英語教育、応用言語学を専門として、さまざまな研究を行っています。実験心理学的手法や脳機能イメージングを中心に、外国語習得のメカニズムや

授業見学

鈴木先生には今回、PPP(Presentation-Practice-Production)型の実際の授業を見たいということであったので、主に論理表現のコース別の授業をそれぞれ1つずつ見学頂きました。1つ目の論理表現の授業は仮定法の導入であり、oral introductionから始め、「もしこうであれば、こうだったら」について生徒たちとやりとりをしながら、仮定法の文を導入し、仮定法過去と仮定法過去完了についての説明を行い、音読や日本語から英語に変える練習を少し行いました。もう1つの授業では、特進系ということもあり、これまで扱った文法の小テストから始め、今回の学期で身につけてほしい慣用表現を日本語から英語にできるかのペアでのチェックを行い、否定の復習と日本語訳の練習活動で授業が終わりました。どちらの授業も、良い面も悪い面も含めて、普段の様子を見せることができました。また、その中でも、oral introductionや文法の説明では鈴木先生とお昼ご飯を食べた時の話をアドリブで英語で話しつつ、此方も楽しく授業ができました。

座談会

座談会では、本校から他に4名の教員が参加し、本校の授業の取り組みや課題について話す中で、中学で取り組む5ラウンドが話題の中心となりました。本校では中学1年で5ラウンドが取り組んでいるが、音読が作業になってしまうことや、同僚性の問題が共有された。音読については教科書の本文の音読を通して教科書の英文をしっかりと身につけることが期待されているが、生徒がただ英文を丸暗記するだけで、運用能力につなげることは難しいことが指摘された。5ラウンドで成功している学校では文法を後出しで指導されているが、意味のやり取りと文法指導をどう両立できるかやどのタイミングで文法指導を行うべきかについて話し合いが行われた。

授業の講評について

今回、鈴木先生に授業を見学頂き、授業のご講評として指摘頂いたのは、どのように文法を生徒に理解させるのか、そして授業の中で生徒たちにどのように自信を身につけさせるかだった。

今回の1つ目の授業では仮定法を導入したが、文法の説明の中で「もし明日晴れなら」や「もし今日晴れなら」という日本語を基に仮定法の文を作ったが、これらの日本語だけでは生徒にとって仮定法現在なのか仮定法過去なのかがわかりにくいのではということだった。確かに「もし明日晴れなら」や「もし今日晴れなら」の日本語だけでは(今回は仮定法の導入ということで多少無理矢理であったが)生徒にとっては可能性が高い話なのか低い話なのかは分かりにくく、導入として仮定法の本質の理解のために、場面や設定、文脈などを具体的にするといいだろう。普段の授業でもoral introductionではその文法項目を使用する場面を設定するようにはしているが、文法説明の中では主に日本語を説明の足場がけとしがちであり、教えるべき文法項目を扱うことにばかり注目し、場面などについてはあまり納得させられていなかったかもしれない。

もう1点としては、もう少し生徒が「できた感」や「できている感」を感じれているかだった。授業見学前の授業についての説明の中でも授業の説明で「結構スパルタ」と言われてしまった笑 確かに毎回これまで学習した文法からの小テストを実施したり、慣用表現を一気に入れ込むことや、毎回の試験範囲もほぼ全てであること、生徒にとっては負担ではあると思う。自分の狙いとしては、長く繰り返し取り組むことで記憶の定着を促し、「できた感」や「できている感」を感じさせることで自信を身につけてほしいと思っているが、そのような機会にすることができているかと言われると、どちらかというと苦しい筋トレばかりになっていると思う。もともとの覚えるべきことの取捨選択や、生徒が取り組むハードルの調整など、生徒がもう少し「できた感」や「できている感」と感じれるように、優しすぎず取り組み甲斐のある活動を増やしていこうと思う。

授業見学を通して

新年度が近づき、今回鈴木先生に授業見学頂いたのは非常に貴重な機会であり、今年度の自分の授業を見直すきっかけとなった。新年度がどのようなものになるかは分からないが、まずは今年度の残りの授業からご助言頂いた内容を活かしていきたい。

鈴木先生、朝から晩まで1日お付き合い頂き、誠にありがとうございました。今回の学びを今後の英語教育に活かすことができるようにしていきます。

皆さんの実践や研究の少しでも役に立てば幸いです。Tomorrow is another day.

Last Updated on 2024年3月29日

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