今年度最後の授業を終えて

実践紹介

3月も下旬が近づいていますが、いかがでしょうか。

期末試験や成績処理、そして先日で補習期間も終わり、成績懇談や終業式は残っているものの、今年度の授業が全て無事に終わりました。毎回の授業に協力してくれて活動に取り組んでくれた生徒たちには感謝しかないです。

今日の投稿では、昨年書いた今年度の目標を振り返りながら、今年度の授業について簡単に振り返りたいと思います。

今年度の目標と授業については此方をご覧ください↓↓

今年度を振り返って

今年度はこのようなことを授業の指針として掲げていました。

まずは、今年度の指導の目標として、基礎・基本の英語力を身につけることができるように指導することはもちろんですが、生徒に様々な分野の記事に触れさせ、自分の意見を持って、それを表現することができるように指導していきたいと思います。

1年間の指導を通して、授業の指針については大きく変わることなく行うことができました。その中で反省点や改善点を見つけたものの、改善できた点もあれば持ち越してしまった点も多かったです。そこで、スモールトーク、英文読解、ライティングに分けて振り返りたいと思います。

スモールトーク

スモールトークについては、ネット上の動画のおかげで毎回内容のある英語に生徒たちを触れさせることができ、その前後でトピックを与えながら生徒間で話させたり、教師と生徒でのやり取りをしたり、動画を活用しながら内容へもフォーカスすることができました。ただ一方で、教師からのインプットについては質を高めるようにできたかと思うと疑問が残ります。あまり準備が不足し流れだけ確認して挑んだ際には事務的な流れになってしまい、あまりインプットを此方から与えることができず、生徒とのインタラクションを楽しむ余裕もあまりありませんでした。また、スモールトークを準備した場合も、「あの表現を使うことができた」や「あの文法を意識的に入れるべきだった」など、生徒がこれまで学習した文法項目を含めることができたと感じることもあります(気づくのは主に授業後ですが)。自分の英語力がまだまだであることはもちろんですが、やはり授業への準備として、スモールトークを行う前の原稿の準備とその改善はより良い授業を行うために必須であることを再確認しました。

英文読解

英文読解については、普段から大学入試に出題されるような内容のある文章を生徒たちに読ませるようにしていますが、セットになっている問題以外に繰り返し読むための問題を自作するのは今年1年間苦しかったです。英文和訳や内容一致などの英文自体や英文の内容への理解を問う問題は一般的ですが、それはその英文のみの理解を確認するものが多く、それら自体は役割はあるものの、まとまった英文としての理解を問うことができているか疑問が残ります。そのため、英文和訳させたい問題であっても、あえてその英文の和訳が答えになるように文章全体から考える問題や内容を整理する問題を作成しました。また、生徒が記述問題を避ける傾向にあったので、基本的にじっくり読む授業では全て記述問題で作成しました。1年間通して取り組ませたので、生徒たちは記述する問題にも自分なりに取り組んでくれるようになりました。一方で、反省というよりは次年度への課題ではありますが、記述問題にもう少し設定を加えようと思います。これまでは記述としてあまり制限を設けず自分がそう思ったことを自由に書かせていました。そのため、記述に取り組むというハードルは越えることができたと思うので、次は字数制限を少しずつ設けて記述する内容の取捨選択をさせようと思います。自分自身もあまり記述する問題は苦手ではありますが、生徒たちにどの内容を含めるべきか、この内容は削っても大丈夫だなどと考えさせる段階に少しずつ移りたいと思います。加えて、人に伝えるための文章になっているかという点も意識させたいと思っています。記述する以上はどんな書き方でもいいわけでもなく読む人がいるわけであり、その人が内容を理解できるように書く必要があります。そういった点も考えさせたいと思います。

ライティング

最後に、ライティングに関してですが、毎回ではないもののリーディングの中で書かせたい内容があった場合には生徒たちに英文を書かせる課題を与えていました。トピックについてはできる限り自分の英語力で書くことができるように平易なものにしました。それに対して、自分の意見、その理由、その具体例の3文の英文で書かせました。それを準備して、次の授業でペアやグループで自分の意見を紹介する流れにしていました。ただ、書かせる内容についてそれ以上何か工夫をさせることはできませんでした。また、書いた英文に対しての評価やフィードバックについても何か具体的にはできませんでした。生徒同士でも書いた英文を共有する時間を設けていましたが、そうなると授業時間が圧迫されてしまい、他の活動に時間を割けなくなることがありました。これらについては、まずはライティングは課題として書かせた後は授業時間で共有する時間を持たず、別の方法を模索しようと思います。また、評価やフィードバックについてはChatGPTなどの生成系AIの利用について現在検討中です。最後に、ライティングの段階については、急に上げてしまうと生徒たちも難しく感じると思うので、生徒たちの様子を見ながら慎重に設定していこうと思います。

まとめ

今回は、今年度最後の授業を終えて、今年度の授業の振り返りと課題について考えました。皆さんは今年度の授業いかがでしたでしょうか。次年度はさらに良い授業をしたいですね。

皆さんの実践や研究の少しでも役に立てば幸いです。Tomorrow is another day.

Last Updated on 2024年3月25日

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